昔の記事より

2001年12月10日
昔の雑誌を読み返していたら、懐かしい話題を見つけた。若い部員は知らないと思うので紹介する。
将棋世界昭和63年4月号の付録に「タイムトライアル112」というのがあった。プロ棋士達がどれだけの時間で解けたかが載っていた。初級編(3手・5手詰)40題で、谷川4分21秒 森内4分26秒 村山4分39秒 羽生4分40秒 佐藤4分59秒 田中5分28秒 浦野5分48秒 清水女流7分55秒 塚田8分35秒 沼15分20秒 山田女流22分52秒という結果だそうである。これを見た岡田敏氏(あぶり出しで有名な詰将棋作家で全日本詰将棋連盟会長)が挑戦したところ8分34秒だったという。ところが、とてつも無く凄い人が居た。そう、あの若島正氏(詰将棋の神様のような人)である。何と!2分29秒!!1問あたり約3.7秒である。頁をめくる時間を考えたら3秒くらいで解いている計算になる。ちなみに今の若島氏は詰チェスに転向し、日本人初のインターナショナルマスターとなっている。「詰将棋でやりたい事が無くなった」のが転向の理由とか。

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