第１０７期順位戦Ａ級４

第１０７期湖山将棋センター順位戦Ａ級は１１人の総当りリーグ戦なのだが、既に窪山・西川・岡野氏・蔵元・下阪氏・中原・酒本氏・美澤の８者間の対戦はすべて消化済み。残る名島・井上氏・浅野氏の３人のうち誰かが来ないと進まないという状況になっている。
注目の残留争い（降級３人）だが、５勝以上の４人（美澤・窪山・西川・蔵元）は残留確定。４勝の２人（岡野氏・酒本氏）も理論上は降級の可能性はあるものの、事実上残留確定とみていいだろう。
よって残留確定でないのは名島・下阪氏・中原・井上氏・浅野氏の５人。この中で一番有利なのは名島で、既に２勝しており、順位も５人の中で一番上で、残り局数も多い。反対に一番不利なのは中原で、残り２局（相手は井上氏と浅野氏）を連勝しないと降級となる。
下阪氏は２勝しており、中原・井上氏・浅野氏のうち、誰かが２勝しない限り残留できる。ただし、いったん抜かれてしまうと、残り２局しかない（相手は名島と井上氏）ため、抜き返すのが難しい。
井上氏は今期まだ１度だけの来場で、０－２。しかし残り局数が多いので、星を伸ばす余地が大きい。
浅野氏は０－５と不調。井上氏より順位が下なのも不利な材料。
５人全員に言えるのは、直接対決の多くが残っているため、自力で残留できる可能性が高いということ。また誰が落ちたにしても、来期のＢ級では昇級候補の一角となるのは間違いないだろう。
今期残りは２４（土）２５（日）３１（土）の３日。今度の土日で大勢が決まるだろう。