王座戦今昔

2010年8月2日 日常
王座戦といっても、藤井九段の挑戦が決まったプロの王座戦ではなく、学生の王座戦(正式には全日本学生将棋団体対抗戦)の話。
将棋年鑑が送られてきた。その中の大学将棋のページに王座戦の歴代代表校一覧が載っているのだが、それを見ていて気付いたことがある。
王座戦が始まって昨年でちょうど40年になった。過去40回の中四代表を見ると、1989年(平成元年)までと1990年以降とでははっきり顔ぶれが変わっているのだ。一目瞭然なので、以下に列挙する。
第1回(1970年・昭和45年)より第20回まで
愛媛・愛媛・愛媛・広島・広島・広島・修道・愛媛・修道・修道・広島・愛媛・修道・愛媛・高知・修道・島根・広島・修道・修道
第21回以降
岡山・岡山・広島・広島・広島・広島・岡山・岡山・広島・広島・広島・鳥取・香川・広島・岡山・岡山・岡山・岡山・岡山・岡山
前半は修道大が7回、愛媛大が6回、広島大が5回でこの3校が3強。ほかは高知大・島根大が各1回。
後半は岡山大が10回、広島大が8回でこの2校が2強。ほかは鳥取大・香川大が各1回。
前半強かった愛媛大・修道大がこの20年は全く代表になってない。反対に前半1度も代表になってない岡山大がこの20年は半分の10回代表、このところは6年連続と連続記録を更新中だ。
そもそも広島大と岡山大の2校は中四国地区のほかの大学と比べて学部数が倍以上、当然学生数も倍で、これはかなり有利な条件だ。しかし以前の岡山大はそんなに強くなかった。反対に学部数の少ない私立の修道大が強かった。長期的に見れば学生数の多い大学が有利でも、短期的には鳥大のような中規模の大学にだってチャンスがあるということだろう。現に平成13年には代表になれたわけだし。

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