大会進行と秒読み

2010年10月14日 日常
今回の中四団体戦は朝10時に始まり、終わったのは夜10時少し前だった。
今回はたまたま10時まで会場が借りてあったため事なきを得たが、10時まで借りられる会場はそう多くないだろう。それに今回はもしかしたら10時を越えるかもしれないという状況だった。
A級4回戦の岡大ー広大戦の1局が終盤の千日手になり指し直しに。もしこの将棋が長手数の将棋になっていたら、5局目の開始時間が8時を過ぎるという事態も十分あり得た。幸い広大が4-2で勝っていて、団体の勝負に影響しないため、両対局者が早く決着をつけたので、何とか5局目を開始できたが、もし8時を超えた場合、5局目は翌日に持ち越すといった事態も考えられていた。10時には完全に会場を引き払ってないといけないということで、8時開始ではそれは難しいという話になっていた。
なぜ遅くなったかというと、毎局長い将棋があったからだ。団体戦はその性質上、同時進行でなければならず、A級の場合、全21局のうち、どれか1局でも続いていれば、次の対局を始められないのである。
長考派同士なら、40手ぐらいで双方秒読みだ。秒読みに入ると、毎回59秒まで考える人は結構多い。つまり1分で1手しか進まない。1局の平均が110手程度、40手から秒読みとして70手、70分掛かる。2人の持ち時間と合わせて120分、2時間だ。
実際には110手を大幅に超える対局もあるし、今回のように終盤の千日手になることもある。1局2時間だと5局で10時間、10時開始で8時終了となるが、手数が伸びたり千日手になったりを毎局していると、9時を過ぎる事態は十分考えられる(実際今回そうなった)。
今回私同様会場で観戦していた今西君(山口大OBで中四理事長経験者)は秒読みを30秒にすべきと言っていたが、私も同感だ。持ち時間25分秒読み30秒なら、1局1時間半もあれば終わる(秒読み70手で35分。持ち時間を足して85分)。どんなに延びても2時間は掛からない。

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